競馬で回収率を上げるための予想方法を解説します!

こんにちは!ウマ塾長です。
この記事では、競馬で回収率を上げるための予想方法を詳しく解説していきます。
まず、大前提として期待値の高い馬を見つけるためには、出走馬ごとの勝率を正確に割り振る必要があります。
そして、勝率を正確に割り振るためには、精度の高い予想をすることが必要不可欠です。
できるだけ分かりやすく解説するので、少しでも参考にしてくれたら嬉しいです。
競馬予想の神髄
競馬予想に正解はありません。
これが、私の競馬予想に対する考え方です。
競馬が難しいと言われる理由は、レースごとに重視すべき予想のファクターが異なるからです。
例えば、外枠が圧倒的に有利な新潟芝直線1000mで行われるアイビスサマーダッシュと、枠による有利不利がほとんどない中山芝2000mで行われる皐月賞では、予想における枠順が占める割合が大きく変わってきます。
つまり、レースごとにどの予想のファクターを重視するべきなのかを判断し、予想に反映させることが競馬予想における最も重要なポイントなのです。
私が予想の際に重視している割合は、馬の能力と適性が7割を占めており、他の要素が残りの3割を占めています。
重視すべき予想のファクター
ここからは、どの条件のレースにおいても重要視すべき予想のファクターを紹介します。
馬の絶対的な能力
まずは、馬の絶対的な能力について説明していきます。
競馬予想をする上で、最も重要視するべきポイントは言うまでもなく、馬の絶対的な能力です。
モレイラ騎手のような素晴らしい騎手が乗ったとしても、馬が弱ければ勝つことは難しいです。
(モレイラ騎手なら持ってきてしまうかもしれませんが笑)
馬の能力は、過去の競走成績や、持ちタイム、相手関係から推測することができます。
また、レース回顧を行って自分の目でレースを振り返ることで、競馬新聞を見ただけでは分からない点に気づくことができます。
4コーナーで大外を回される不利や、直線で前が壁になって不完全燃焼でレースを終えてしまったことなどは、実際にレース映像を見ないと分かりません。
馬柱を見ると地味だけど、実際に過去のレース映像を見てみると意外に強い競馬をしていたなんてことは良くあります。
こういう馬が美味しい人気馬になり得るのです。
馬の適性
コース適性
馬によっては、東京のような広々としたコースが合う馬もいれば、中山のような小回りのコースが合う馬もいます。
基本的に、大型馬でストライド走法の馬は東京のような大きなコースが得意で、馬体重が450kg前後でピッチ走法の馬は中山のような小回りコースが合う傾向があります。
しかし、ドウデュースのようにどちらもこなしてしまうような馬もいるのであくまで参考程度に捉えておきましょう。
距離適性
馬によってはスプリント能力が求められる短距離戦が得意な馬もいれば、折り合いやスピード、スタミナが求められる中長距離戦が得意な馬もいます。
適性のない距離を走ると、追走に戸惑ったり、逆に最後にガス欠を起こしたりして力を出し切れないことが多いです。
過去の競走成績から距離適性を見抜くようにしましょう。
重馬場適性
適性の中で1番期待値の高い馬を発掘しやすいのがこの重馬場適性です。
基本的には、どの馬も良馬場が1番走りやすく、重馬場適性のある馬は馬場が渋っても良馬場のときと同じような走りをすることができます。
重馬場適性は、過去の競走成績や血統から推測することができます。
馬場が悪くなったときは、重馬場適性がある馬を積極的に狙っていきましょう。
競馬場(コース)の特徴
競馬予想をする上で馬の絶対的な能力と同じくらい重要なのが、競馬場(コース)の特徴を把握することです。
競馬場・コースによって有利な枠や脚質が大きく変わってきます。
また、前走からの距離短縮馬と距離延長馬どちらが有利なのかもコースごとに変わってきます。
馬の能力や適性をメインに予想するよりも、競馬場・コースの特徴を見極めて有利な条件に当てはまる馬を買うほうが期待値のある馬を見つけやすいです。
大きなレースでの代表的なコースの特徴は、東京芝2400mで行われる日本ダービーの内枠先行馬有利や、東京ダート1600mで行われるフェブラリーステークスの外枠有利などが挙げられます。
日本ダービーは、コース替わり初週に行われるため内枠の先行馬が有利な傾向があり、先行した馬がそのまま押し切ってしまうこともよく見受けられます。
フェブラリーステークスは、スタートが芝コースで外枠のほうが芝コースを長く走れてスピードに乗りやすいため良い位置につけることができます。
特に、外枠の差し馬がすんなり前目のポジションにつけた場合は、最後にもう1度良い脚を使えるのでかなり有利になります。
競馬場(コース)の特徴や傾向を把握するのが期待値を積むには1番手っ取り早いので頑張って覚えてましょう。
馬場状態・トラックバイアス
良馬場や重馬場などの馬場状態は、馬場が含んでいる水分の量によって変わってきます。
芝の場合は、良馬場が最も時計が出やすく、馬場が重くなるにつれて時計が掛かるようになっていきます。
ダートの場合は話が変わってきて、良馬場よりも稍重や重馬場のほうがタイムが速くなります。(不良馬場まで行くと泥んこで走りにくくなるのでタイムは遅くなります。)
理由は、ダートが水分を含むことで脚抜きがよくなるからです。
雨が降ると、砂浜の波打ち際のような状態になるのでパワーが少し欠けていても走りやすい馬場になり、芝で好走歴があるようなスピードに長けた馬が有利になります。
トラックバイアスとは、直訳すると馬場の偏りという意味になります。
走る位置による有利不利のことを一般的にトラックバイアスと呼んでいて、コースの特徴や枠順とも深く関わってきます。
開幕週は内側が荒れていないため距離ロスが少ない内側を通った馬が有利で、開催が進むにつれて内側が荒れるため外側のほうが伸びる傾向が強くなっていきます。
展開(枠・ペース・脚質)
展開は、逃げ馬の数に左右される傾向があります。
逃げ馬が多ければハイペースになりやすく、少なければペースが落ち着きやすいです。
基本的にハイペースの場合は、差し・追い込み馬が有利で、スローペースの場合は逃げ・先行馬が有利になります。
逃げ・先行馬は内枠の方が距離ロスなく運べるので有利で、差し・追い込み馬は真ん中から外目の枠のほうが内で包まれる心配が無いので有利です。
しかし、展開は騎手の心理によって大きく変わってしまうため、重要であることは間違い無いのですが予想する上での優先順位は少し落ちます。
重視しすぎると痛い目に遭う予想のファクター
ここからは、重視しすぎてはいけない予想のファクターについて紹介していきます。
騎手
まず、大前提として騎手は重要であることは間違いありません。特に、長距離のレースになるほど騎手の実力が着順に影響してきます。
しかし、武豊騎手やルメール騎手などのトップジョッキーが騎乗したからといって、馬に実力が無ければ勝つことが難しいのも事実なのです。
近年は、マジックマンの異名をとるジョアン・モレイラ騎手や若き天才と呼ばれているダミアン・レーン騎手のような海外のトップジョッキーが短期免許で日本に頻繁に乗りに来ます。
彼らが上手なのは間違いないのですが、モレイラ人気やレーン人気といって、特定の騎手が乗ると馬の実力以上に人気をしてしまうケースがしばしば見受けられます。
騎手の影響で過剰人気になってしまうと、期待値は大きく下がってしまうので良いジョッキーが乗ったからといって重い印を打つのは得策ではありません。
血統
血統は、新馬戦や重馬場のときは参考程度には見ますが、そこまで重視していません。
競馬は血統が大事と良く言われますが、それは馬券における話ではなく、牧場や馬主における話です。
馬が0歳や1歳のときに取引をしなければならない生産界の方々は、まだ人を乗せて走れない馬の能力を血統で判断する必要があるため、血統が重要視されます。
しかし、私たちが馬券を買う際には過去の競走成績を見れば馬の能力や適性を推測することができます。
つまり、血統よりも実際の馬に注目した方が正確な情報を得ることができます。
調教
調教は、重視する人としない人で意見が分かれる部分です。
結論から言うと、私は調教を重視しません。
理由は、調教と実際のレースは全くの別物だからです。
調教駆けする馬がレースではなかなか良い走りができないケースはたくさんあります。
その逆も然りで、調教は平凡なのにレースに行くと良い走りをする、いわゆる実戦向きのタイプの馬もたくさん存在します。
例えば、2024年のヴィクトリアマイルを勝利したときのテンハッピーローズの最終追い切りは、とにかく酷い内容でした。その影響もあり、14番人気208.6倍という低評価に甘んじていました。
しかし、レースに行くと素晴らしい走りをして低評価を覆す見事な勝利を成し遂げました。
このように、調教はあまり参考にならないので私は調教を重視しません。
厩舎コメント
厩舎コメントは、馬主に気を遣って本当のことを言えない傾向があります。
調教師においても、普段から常に自信のあるコメントをする調教師もいれば、常に謙虚であまり大きなことは言わない調教師もいます。
これらの傾向を見抜くのは、長年の経験が必要ですし、そもそもあまり参考にならないことのほうが多いので厩舎コメントは参考程度に考えることが大切です。
パドック
パドックは、縦の比較をする場合は有効ですが、横の比較をしても意味がありません。
つまりどういうことなのかというと、縦の比較とはその馬の前走のパドックと現在のパドックを比較することで、横の比較とは全出走馬の現在目の前で行われているパドックを比較することです。
縦の比較の場合は、馬の状態の変化に気づくことができますが、横の比較をしても何も見えてきません。
ウイニング競馬の大久保先生や、みんなの競馬の細江純子さんのパドック解説でも縦の比較を意識して解説されています。
普段からイレ込んでいる馬が、いつも通りイレ込んでいてもマイナスになることはありません。
縦の比較をした場合は、多少は有効ですが、それでも競馬予想をする上で重視するのは得策ではありません。
まとめ:競馬予想に正解はない
ここまで解説してきたように、競馬予想に正解はありません。しかし、完璧な正解はありませんが、ある程度重視すべきことは決まっています。
基本的には、この記事で解説した重視すべき予想のファクターを使って予想を行い、悩ましいときはその他の予想のファクターも参考にして予想を組み立てていきましょう。
正確な予想ができるようになれば、期待値の高い馬がおのずと見えるようになってきます。
最初は難しいですが、少しずつどこを重視すれば良いのか分かってきますので安心してください。
皆さんがプラス収支になることを願っています。
最後まで読んでくれてありがとうございました!