期待値

競馬における期待値の考え方を徹底的に解説します!

umajukucho

こんにちは!ウマ塾長です。

この記事では、競馬における期待値の考え方を徹底的に解説していきます。

期待値の考え方はどのギャンブルにも通用しますが、競馬に応用させるのは正直かなり難易度が高いです。

しかし、競馬で継続的に勝つためには期待値の考え方をマスターする必要があります。

できるだけ分かりやすく解説するので、少しでも参考にしてくれたら嬉しいです。

期待値とは?

期待値の基本的な考え方

期待値とは、「ある出来事の平均的な結果」を表す概念で、特に確率や統計で使われます。

簡単に言うと、「長い目で見たときの平均値」のことです。

コイントスを100回やってみてください

コイントスで、表が出る確率は50%です。もちろん裏が出る確率も50%です。

期待値を理解するためにコイントスで表が出る期待値を求めてみましょう。

まずは、試しに10回コイントスをやってみてください。

表が5回、裏が5回だった人もいれば、表が2回、裏が8回のようにどちらかに偏った人もいるでしょう。

では、100回やった場合はどうなるでしょうか。

結論から言うと、(表50回、裏50回)、もしくは、(表51回、裏49回)、(表49回、裏51回)のように偏りがなくなっていきます。

試行回数を重ねるごとに本来起こり得る確率に限りなく近づいていきます。

このことを大数の法則、または確率の収束と言います。

これが期待値の最も重要なポイントです。

期待値をギャンブルに応用させる方法

期待値を追い続ければ、基本的にはどのギャンブルでも勝つことができます。

ギャンブルは運が全てだという人がいますが、残念ながらそうではありません。

特にパチンコやパチスロは、期待値を積むのが簡単なので、他のギャンブルよりも簡単に勝つことができます。

なぜ、パチンコやパチスロが簡単なのかというと、同じ条件で繰り返し試行できるからです。

また、パチスロにおいては当たる確率が決まっているため、期待値がプラスの台を打っていれば1日単位では負けることがあっても、長期的に見れば必ず勝つことができます。

それだったら、競馬よりもパチンコやパチスロを打っていたほうが儲かるのではと思った方もいるでしょう。

たしかに、パチンコやパチスロのほうが収支は安定する可能性が高いですが、パチンコやパチスロは賭けられる金額が決まっている上、期待値を積むのに時間がかかります。

競馬は賭けられる金額が無限なので、競馬で回収率100%を超えれば、稼げる金額も青天井になります。

競馬は同じ条件では1度しかレースが行われないため答え合わせをすることができない点が難しいポイントですが、勝つ方法はちゃんとあるので安心してください。

競馬における期待値

期待値の計算方法(出走馬の勝率×オッズ)

期待値の計算方法は、

出走馬の勝率×オッズ=期待値

となります。

例えば、勝率20%の馬がいたとして、オッズが6倍ついていたとします。

この場合、期待値は120%になるので迷わず買う必要があります。

勝率が20%のため、5回に1回は勝つ計算になり、オッズが6倍ついているので長期的に考えると必ずプラスになります。

レースが行われるのは1度だけですが、100回もしくは1000回レースが行われるものだと想定することが大切です。

勝率

先に言っておきますが、勝率を正確に考えることができなければ正しい期待値を求めることができません。

つまり、いくら期待値の考え方を理解していても勝率を正確に割り出せていなければ、競馬で勝つことは永遠に不可能です。

勝率をいかに正確に割り出せるかが競馬で勝つための最大のポイントです。

もちろん勝率を正確に割り出すには、競馬の膨大な知識が必要不可欠です。

競馬の知識については他の記事で解説していますのでそちらをご覧ください。

また、勝率は出走馬全頭の勝率を足し合わせて100%になるように割り振る必要があります。

勝率が高い割に人気がない馬をいかにピックアップできるかが競馬で勝つためのポイントです。

オッズ

オッズは、JRAが決めていると思っている人もいるかもしれませんが、決してそうではなく馬券を買っている競馬ファンが決めています。

海外では、ブックメーカー方式といって、馬券を販売している胴元がオッズを決めています。

しかし、日本ではパリミュチュエル方式が採用されているため、馬券の売れ行きがオッズに反映されます。

つまり、みんなが同じ馬の馬券を買うと、その馬のオッズは下がっていきます。

例えば、2005年菊花賞はディープインパクトの単勝オッズが1.0倍になるという珍しい事態が起こりました。

これは、競馬ファンがディープインパクトの勝利を疑わなかったため、限界値となる1.0倍までオッズが下がりました。

話を戻すと、馬券を買っている競馬ファンの心理がオッズに反映されるということは、人と同じ予想をしていては期待値の高い馬を見つけることは不可能です。

他の馬券購入者を出し抜くためには、他の人が見ていない予想のファクターに注目する必要があります。

期待値100%超えの馬を見つける方法

先程も述べたように、期待値の高い馬を見つけるためには、他の人とは違う着眼点を持つことが必要不可欠です。

では、他の人とは違う着眼点とはどういうポイントなのかを具体的に解説していきます。

大きく分けると、以下の4つになります。

  • 馬の絶対的な能力
  • 馬の適性
  • 競馬場(コース)の特徴
  • 馬場状態・トラックバイアス
  • 展開(枠・脚質・ペース)

馬の絶対的な能力

まずは、馬の絶対的な能力について説明していきます。

競馬予想をする上で、最も重要視するべきポイントは言うまでもなく、馬の絶対的な能力です。

モレイラ騎手のような素晴らしい騎手が乗ったとしても、馬が弱ければ勝つことは難しいです。

(モレイラ騎手なら持ってきてしまうかもしれませんが笑)

馬の能力は、過去の競走成績や、持ちタイム、相手関係から推測することができます。

また、レース回顧を行って自分の目でレースを振り返ることで、競馬新聞を見ただけでは分からない点に気づくことができます。

4コーナーで大外を回される不利や、直線で前が壁になって不完全燃焼でレースを終えてしまったことなどは、実際にレース映像を見ないと分かりません。

馬柱を見ると地味だけど、実際に過去のレース映像を見てみると意外に強い競馬をしていたなんてことは良くあります。

こういう馬が美味しい人気馬になり得るのです。

馬の適性

馬の適性についても解説していきます。

馬の適性は主に、

  • コース適性
  • 距離適性
  • 重馬場適性

に分かれています。

コース適性

馬によっては、東京のような広々としたコースが合う馬もいれば、中山のような小回りのコースが合う馬もいます。

基本的に、大型馬でストライド走法の馬は東京のような大きなコースが得意で、馬体重が450kg前後でピッチ走法の馬は中山のような小回りコースが合う傾向があります。

しかし、ドウデュースのようにどちらもこなしてしまうような馬もいるのであくまで参考程度に捉えておきましょう。

距離適性

馬によってはスプリント能力が求められる短距離戦が得意な馬もいれば、折り合いやスピード、スタミナが求められる中長距離戦が得意な馬もいます。

適性のない距離を走ると、追走に戸惑ったり、逆に最後にガス欠を起こしたりして力を出し切れないことが多いです。

馬の戦績から距離適性を見抜くようにしましょう。

重馬場適性

適性の中で1番期待値の高い馬を発掘しやすいのがこの重馬場適性です。

基本的には、どの馬も良馬場が1番走りやすく、重馬場適性のある馬は馬場が渋っても良馬場のときと同じような走りをすることができます。

重馬場適性は、過去の戦績や血統から推測することができます。

馬場が悪くなったときは、重馬場適性がある馬を積極的に狙っていきましょう。

競馬場(コース)の特徴

競馬予想をする上で馬の絶対的な能力と同じくらい重要なのが、競馬場(コース)の特徴を把握することです。

競馬場・コースによって有利な枠や脚質が大きく変わってきます。

また、前走からの距離短縮馬と距離延長馬どちらが有利なのかもコースごとに変わってきます。

馬の能力や適性をメインに予想するよりも、競馬場・コースの特徴を見極めて有利な条件に当てはまる馬を買うほうが期待値のある馬を見つけやすいです。

大きなレースでの代表的なコースの特徴は、東京芝2400mで行われる日本ダービーの内枠先行馬有利や、東京ダート1600mで行われるフェブラリーステークスの外枠有利などが挙げられます。

日本ダービーは、コース替わり初週に行われるため内枠の先行馬が有利な傾向があり、先行した馬がそのまま押し切ってしまうこともよく見受けられます。

フェブラリーステークスは、スタートが芝コースで外枠のほうが芝コースを長く走れてスピードに乗りやすいため良い位置につけることができます。

特に、外枠の差し馬がすんなり前目のポジションにつけた場合は、最後にもう1度良い脚を使えるのでかなり有利になります。

競馬場(コース)の特徴や傾向を把握するのが期待値を積むには1番手っ取り早いので頑張って覚えてましょう。

馬場状態・トラックバイアス

良馬場や重馬場などの馬場状態は、馬場が含んでいる水分の量によって変わってきます。

芝の場合は、良馬場が最も時計が出やすく、馬場が重くなるにつれて時計が掛かるようになっていきます。

ダートの場合は話が変わってきて、良馬場よりも稍重や重馬場のほうがタイムが速くなります。(不良馬場まで行くと泥んこで走りにくくなるのでタイムは遅くなります。)

理由は、ダートが水分を含むことで脚抜きがよくなるからです。

雨が降ると、砂浜の波打ち際のような状態になるのでパワーが少し欠けていても走りやすい馬場になり、芝で好走歴があるようなスピードに長けた馬が有利になります。

トラックバイアスとは、直訳すると馬場の偏りという意味になります。

走る位置による有利不利のことを一般的にトラックバイアスと呼んでいて、コースの特徴や枠順とも深く関わってきます。

開幕週は内側が荒れていないため距離ロスが少ない内側を通った馬が有利で、開催が進むにつれて内側が荒れるため外側のほうが伸びる傾向が強くなっていきます。

展開(枠・脚質・ペース)

展開は、逃げ馬の数に左右される傾向があります。

逃げ馬が多ければハイペースになりやすく、少なければペースが落ち着きやすいです。

基本的にハイペースの場合は、差し・追い込み馬が有利で、スローペースの場合は逃げ・先行馬が有利になります。

逃げ・先行馬は内枠の方が距離ロスなく運べるので有利で、差し・追い込み馬は真ん中から外目の枠のほうが内で包まれる心配が無いので有利です。

展開は騎手の心理によって大きく変わってしまうので正直展開予想はそこまでおすすめできませんが、参考程度には考えておきましょう。

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まとめ:期待値を追い続けよう

競馬で勝つための唯一の方法は期待値をひたすら追い続けることです。

私は3連単を買うことが多いのですが、10連敗することも普通にありますが別に何とも思いません。

1000回行われるレースのうちの1回がたまたまこういう結果になったんだなと考えているからです。

半年や1年単位で見ればでは必ず勝てると分かっているので、目の前の結果は特に重要視していません。

負けが続いて、期待値がマイナスの堅い馬券に手を出したくなることもあるかと思いますが、絶対にやってはいけません。黙々と期待値を積んでいきましょう。

最後まで読んでくれてありがとうございました!

ABOUT ME
ウマ塾長
ウマ塾長
競馬予想家
期待値をベースにして、回収率を最も重視する。
2024年に続き、現時点では2025年もプラス収支を達成。
常に競馬のことを考えている競馬大好き人間である。
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