東京競馬場のコースの特徴や傾向を超分かりやすく解説!

競馬予想家のウマ塾長です!
この記事では、東京競馬場の特徴や傾向について初心者向けに分かりやすく解説していきます!
東京競馬場は、日本最高峰のレースである日本ダービーや、世界中の名馬が集うジャパンカップが行われることでも有名です。
また、この東京競馬場は日本で1番規模の大きな競馬場で、パドックと本馬場をつなぐ地下馬道をガラス越しに見ることができるホースプレビューがあります。
レースの観戦は、メインスタンドであるフジビュースタンドのほか、1993年に完成したメモリアルスタンドでも観戦できます。
東京競馬場の特徴を知ることは、競馬を予想する上で必要不可欠な知識です。
コースごとに説明していくので、ぜひ予想の参考にしてみてください。
東京競馬場で行われる主なGIレース
日本ダービー
日本ダービーは、東京芝2400mで行われる3歳馬限定のGⅠレースで、1着賞金は3億円です。
言わずと知れた日本競馬の最高峰のレースで、多くの馬は3歳5月に行われるこの日本ダービーを目指していきます。
中央競馬クラシック三冠の二冠目のレースであり、全てのホースマンが目指すレースがこの日本ダービーです。
ダービーを勝った馬はダービー馬と呼ばれ、騎手はダービーを勝つとダービージョッキーと言う称号がつきます。
競馬に関わる全ての人が勝ちたいレース、それが日本ダービーです。
オークス
オークスは、東京芝2400mで行なわれる3歳牝馬限定のGⅠレースで、1着賞金は1億5000万円です。
5大クラシックのうちの1つで、牝馬三冠レースの二冠目に位置づけられています。
わかりやすく説明すると、日本ダービーの牝馬版のようなもので、このレースを勝った馬はオークス馬と呼ばれます。
ジャパンカップ
ジャパンカップは、東京芝2400mで行なわれるGⅠレースで、1着賞金は5億円です。
海外から多くの強豪が集まり、イクイノックスが勝った2023年ジャパンカップはロンジンワールドベストレースに選ばれ世界一のレースとして話題になりました。
世界中のホースマンが注目しているレース、それがジャパンカップです。
天皇賞秋
天皇賞(秋)は東京芝2000mで行なわれるGⅠレースで、1着賞金は3億円です。
中距離王者決定戦の位置づけで、毎年日本のトップホース達がこの府中に集結します。
2000mという距離の特性上、マイラーから中長距離を得意とする馬まで様々な距離適正の馬がぶつかり合います。
安田記念
東京芝1600mで行われるGⅠレースで、1着賞金は1億8000万円です。
春のマイル王者を決める一戦で、スピードに自信のあるトップホース達が集結します。
近年は、海外の強豪も日本にやってきて、2024年は香港馬のロマンチックウォリアーが勝利しました。
フェブラリーステークス
東京ダート1600mで行われるGⅠレースで、1着賞金は1億2000万円です。
上半期のダート王者を決める一戦で、ダートのトップホース達が集まります。
中央競馬のダートのGⅠレースは、このフェブラリーステークスと、12月に中京競馬場で行われるチャンピオンズカップの2レースしかありません。
そのため、ダートのトップホースはこのレースを目標に定めて調整されることが多いです。
ヴィクトリアマイル
東京芝1600mで行われる4歳以上の牝馬限定のGⅠレースで、1着賞金は1億3000万円です。
牝馬のマイル王を決める一戦で、スピード自慢のある牝馬が集結します。
過去には、アーモンドアイやブエナビスタ、ウオッカなどの名牝たちも勝利しており、非常に格式高いレースとして知られています。
東京競馬場の特徴
左回り
東京競馬場は、中央開催(東京、中山、京都、阪神)の中で唯一左回りの競馬場です。
ちなみに、JRAの競馬場は全国に10場あり、中央開催(東京、中山、京都、阪神)と、ローカル開催(中京、札幌、函館、福島、新潟、小倉)に分かれています。
また、中京競馬場はGⅠも開催されるので中央開催とローカル開催の間に位置していると考えられます。
芝コースの特徴
芝コースは1周2083.1mで、最後の直線は525.9mです。
芝はオーバーシード(野芝と洋芝の併用)のため、1年間通して緑色のきれいな芝生が保たれています。
近年の日本の競馬場はタイムが出やすい高速馬場と言われており、その中でも特に東京競馬場はその傾向が顕著に表れています。
ダートコースの特徴
ダートコースは1周1899mで直線の長さは501.6mです。
アップダウンの構成は芝コースと同じですが、ゴール手前の坂の傾斜は2.4mで芝コースよりもきついです。
います。スピードだけでなく、スタミナとパワーも要求されるタフなコースとなっています。
障害コースの特徴
東京競馬場の障害コースは、1周1674.7mで、高低差は3.4mもあります。
重賞レースは、東京ジャンプステークス(J・GⅢ)と、東京ハイジャンプ(J・GⅡ)が行われます。
基本的には内枠先行有利で、実力馬が順当に勝つことが多い傾向にあります。
長い直線
最後の直線は新潟競馬場に次いで日本で2番目に長く、基本的には差し・追い込み馬が有利です。
しかし、差し・追い込み馬が足を溜めることに専念しすぎてスローペースになり、前残りの展開になることもしばしばあります。
2つの坂
1コーナーから向正面半ばまでは高低差1.9mの緩やかな下り坂が続きますが、3コーナー手前に高低差1.5mの坂が待ち受けます。
最初の坂を上りきった後は短い平坦部分を挟んで下り勾配が続き、4コーナーの手前からは再び上り勾配になります。
直線は、残り460メートル地点から300メートル地点にかけて2つ目の上り坂が待ち構えます。
中山や阪神に比べると勾配自体は緩やかですが、だらたら坂と呼ばれるタフな坂です。
高低差2mのこの坂を上り切った後も、300m走ってようやくゴールにたどり着きます。
主要な距離・コース別の特徴
芝1400m
スタート地点から3コーナーまでの距離は300mと短い上に、3コーナー手前に急坂があるためハイペースにはなりにくい。
スタートから最初のコーナーまでの距離が短いため、ポジションを取りやすい内枠が有利です。
脚質による有利不利は無く、いかに自分の競馬が出来るかが重要視されます。
芝1600m
3つのGⅠレース(安田記念、ヴィクトリアマイル、NHKマイルカップ)が行われるコースです。
スタートしてから最初のコーナーまでの距離が長いため、枠順による有利不利はありません。
スタートしてからしばらく下り坂のため、ハイペースになりやすい傾向があります。
直線に向いてからが勝負で、一瞬のキレ味よりも長く持続する末脚を持っている馬のほうが有利です。
スタミナも要求されるため、スプリンターよりも中距離向きの馬のほうが好走しやすい傾向があります。
芝1800m
スタート地点は1~2コーナー間のポケット地点で、2コーナーを斜めに横切って向正面の直線に出ます。
最初のコーナーまでの距離は約150mと短い上に、向正面でペースが落ち着くためスローペースになりやすいです。
瞬発力勝負になりやすく、速い上がりを使える馬が有利になります。
内枠に逃げ・先行馬が入ったときは積極的に狙っていきましょう!
芝2000m
です。天皇賞(秋)が行われるコースで、かなり特徴のあるコースとして有名です。
1コーナー奥のポケット地点からスタートするため、スタートしてから約100mで2コーナーのカーブが待ち受けます。
そのため、外枠の逃げ・先行馬は内に切れ込むことが難しくかなり不利な傾向があります。
内枠の逃げ・先行馬が断然有利なコースとして有名ですが、外枠の差し・追い込み馬が好走することもしばしばあります。
芝2400m
日本ダービー、オークス、ジャパンカップが行われる主要なコースです。
スタートは正面スタンド前で、1コーナーまでの距離が長いため枠順による有利不利はありません。
クラスが上がるほど厳しい流れになりやすく、逃げ切りや先行馬の押し切りは難しくなります。
直線が長いため、瞬発力と持続力を兼ね備えた末脚とスタミナが求められます。
実力が発揮されやすいコースと言えるでしょう。
芝2500m
目黒記念やアルゼンチン共和国杯(どちらもGⅡ)が行われるコースです。
スタート直後に坂があり、全部で3回坂を越えるタフなコースです。
長距離ですが、緩みのないペースになりやすいため差し・追い込み馬に有利な傾向があります。
芝3400m
ダイヤモンドステークスが行われるマラソンコースで、枠順や脚質による有利不利はありません。
しかし、距離ロスなく走ることが最も重要なため騎手の力の差が出やすい傾向があります。
ダート1300m
東京競馬場のみで実施される距離ですが、他場の1200mと近い特徴を持ちます。
最初のコーナーまでの距離が長いので外枠の逃げ・先行馬もポジションを取りやすく、枠順による有利不利はありません。
ペースが落ち着きやすいため、逃げ・先行馬が有利な傾向にあります。
ダート1400m
100mしか違わない1300m戦とコース形態は似ていますが、求められる能力は異なります。
逃げ・先行馬が有利な点は同じですが、スピードが最も重要視される1300m戦と異なりスタミナや粘り強さが重要視されます。
クラスが上がるほど差し馬にもチャンスが生まれます。
ダート1600m
フェブラリーステークスが行われるコースです。
芝コースの上でスタートし、約150m芝を走ってからダートに入る特殊なコースのため、ダート専用馬よりは芝も走れる馬のほうが有利な傾向にあります。
また、外枠のほうがスピードが出やすい芝コースを長く走れるため有利です。
外枠に芝も走れる逃げ・先行馬が入ったときは積極的に狙っていきましょう!
ダート2100m
スタートから1コーナーまでの距離が230mとそこそこ長いためポジション争いが激しくなりやすいです。
大外枠は不利ですが、そこまで枠による影響は受けにくいです。
向正面でペースが落ちやすいので折り合いがついてスタミナを温存できる馬が有利な傾向があります。
まとめ:とにかく直線が長い!
いろいろと細かい特徴をお伝えしてきましたが、いきなり全部覚えるのは大変だと思います!
まずは、直線が長いこと、そして広々とした大きなコースであることを頭の片隅に入れておきましょう!
皆さんの馬券のお役に立てることを願っています。